Webエンジニアになるための知識やスキルを習得するための方法は通学に限られるわけではありません。あらかじめ定められたカリキュラムに従ってスケジュール通りに授業が進んでしまう通学クラスに物理的に通うことができない場合もあるでしょう。幸い最近はネットワーク環境が整備されており、タブレット端末やパソコンなどからいつでもどこからでもアクセスして手軽に学習を続けられる動画のコンテンツもあります。自分で本を読むのではなく、目で見て耳で聞いて自分の手を使って試しながら学習でき、しかも自分のペースで無理なく進めることができます。もっとも分からなくても直接質問することができないため、ある程度の基礎知識を求められる部分も少なくないようです。料金は無料のものから有料であっても低価格に抑えられているのが通常であり、サブの学習教材として活用することができそうです。
またネット上には、ゲーム形式で知らないうちにどんどんレベルアップすることができるような学習サイトもあります。無料の場合が多く、興味があれば気軽に試すことができるため学習の入口にはなるでしょうが、体系的な知識を身に付けるためには不向きといえるでしょう。
またその他にも、Web上の学習コンテンツを利用して学習するという手もあります。無料である場合が多いのですが、サイトによって提供している内容のレベルや質が大きく異なるもののマイペースで学習を進められるようになっています。しかしやはり、疑問点は自分で解決しなければならないという難点があります。
書店の棚には所狭しとIT関連の初心者向け書籍や専門書が並んでいるため、その中から自分に合いそうなものを選んで独学するという手もあります。基本的に費用は書籍代だけで済みますが、本と首っ引きになって初心者が一から知識を習得するというのは中々難しい面があります。理解できなければ自分で調べなければならず遅々として学習が進まないということも往々にしてありますし、モチベーションの維持などに苦慮する面があります。
各地で開催されるイベントや勉強会の中には「初心者向け」を謳うものもあり、1日あるいは数日で費用も手ごろなものが中心であるため学習を始めるきっかけになるでしょうし、日ごろの疑問点の解消に役立てるのも良いかもしれません。もっともどちらかと言えばすでにエンジニアであったりある程度学習の進んでいる人が、より知識を広げるためや他のエンジニアと知り合う目的で利用している場合が多いようです。